コロナ禍の中国・上海へ出張 その④

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先日、中国・上海での3ヶ月出張が終わり、無事に日本へ帰国いたしました。

  • 帰国日・・・・・2020年11月1日(日)
  • 出発場所・・・・中国・上海浦東国際空港
  • 到着場所・・・・日本・成田空港
  • 航空会社・・・・春秋航空

帰国に際し、コロナ禍で各国が出入国のルールを変更する中でしたので、日本へ入国する際の条件が非常に気になり3週間程前から自主的に調べておりました。

中国国内でも、日本へ行く際に必要となる条件について、情報が錯綜していました。

  • 日本入国48時間前とか72時間前までにPCR検査を受けて陰性証明書が必要
  • 日本入国後の行動予定表の提出
  • 滞在先や連絡先

PCR検査の受診や資料作成など、どれも非常に面倒な事ばかりなので、万が一にも不備があると空港まで行っても中国から出国出来ないとの噂もあり、在中国日本大使館や日本外務省のHP等から情報を得ながら、現地駐在の日本人からも情報を集めておりました。

10月末に帰国する駐在員が見つかり話を伺うと、日本人が日本へ戻る場合は上記のようなものは一切不要と言う事が判明しました。

上海浦東国際空港から帰国

少しの不安はありましたが、帰国日当日は早めに浦東空港へ向かいました。荷物検査、体温検査を終えて無事に空港内へ入りカウンターへ。

春秋航空カウンターへの長蛇の列

コロナ禍のこんな時期だから搭乗率は低いだろうと予想していましたが、念のため搭乗3時間前に到着していましたが、搭乗予定の春秋航空のカウンターは長蛇の列。既に200名近い方が並んでいて、並んでいる方はほぼ中国人でした。

すぐ後ろに並んでいる青年に、百度翻訳を利用して「これ成田行きですよね?」と確認すると、「そうですよ!」と日本語が返ってきました。

聞くと、日本の大学に留学している学生さんで、春節で中国へ帰国したら日本へ戻れなくなって今に至っているとのこと。卒業の準備もあるので、このタイミングで日本へ戻ることにしたそうです。

この学生さんが、春秋のスタッフや周囲の人と確認すると、どうも長蛇の列の原因は、団体さんであることが判明。春秋スタッフに掛け合ってもらうと、個人の方は優先的にチェックインしてもらえるとのことで、長蛇の団体さんを横目にチェックインカウンターへ。

学生に話を伺うと、やはり中国人は行動予定表など提出が求められているようで、日本入国の条件をクリアしているかの確認でチェックインにも余計な時間が掛かっているようでした。

出国での確認事項

通常であれば、搭乗券とパスポートのチェックで終わるところですが、やはりかなり厳しい確認をしています。

まずは、X線チェックの前に中国お決まりのQRコードのスキャンを求められます。いつもの「14日間の行動履歴」や「上海の健康コード」の提示だろうと思い適当に見せたら、「違う!ダメ!」ということで速攻で弾かれることに。

よく分かりませんが、QRコードをスキャンすると入国の際に登録した情報が出てくるようです。とりあえず、言われた通りスキャンして見せるとOKに。

中に入り進むと、X線の前に搭乗券とパスポートと先ほどのQRコードからの情報の確認がありました。携帯を見せると、またもやダメだと。

どうも、搭乗する飛行機と座席が違うから正確な情報を入力せよとのこと。おそらく、入国する際には帰国便の情報をインプットしていなかったためかなと思います。

指示通りインプットすれば問題なくクリアして出国の手続きへ。意外だったのは、全員にどこで過ごしていたかを伺っていることです。私は2箇所で過ごして、入国の際の情報と異なる場所だったので少し心配でしたが、地名とホテル名を告げると大丈夫でした。

留学生の団体

機内は満席です。皆、お揃いのストラップ掛けていて、私の横も掛けていました。話を伺うと、日本への留学生の団体のようで、ちょうど日本への渡航制限は緩和されたタイミングだったからのようです。

少なくとも準備を考えると、やはり1ヶ月位前からこのタイミングで緩和されることが決まっていて、中国側では留学生の出発に向けた準備がされていたのかなと感じます。

この出来事を見るだけでも、正確な情報を早く得る事は重要だなと感じます。

成田空港では

成田に到着してからが、一番の驚きです。あまりに前情報と違うので正直戸惑ってしまいました。

  • 到着後はPCR検査を実施
  • 陰性の場合は自宅かホテルなど隔離先へ移動
  • 移動の際は、公共交通機関の使用は厳禁
  • 選択肢はハイヤー、知り合いの迎え、レンタカー、近隣のホテル

実際はと言うと、11月1日と言うこともあるのか検査無しで入国です。特に、検査が「する・しない」のアナウンスも無いまま、ほぼ通常の入国の流れです。

これから14日間の隔離についてとか、どこで自主隔離するとか、帰宅方法なども一切アナウンスされることはありませんでした。

気がつけば最後の税関まで来てしまい、職員の方に「PCR検査はいつするんですか?」と自ら伺う始末。

聞くと「11月1日から中国便の検査は無くなりました」と。

しかも、前情報だと、公共交通機関を利用しないようにハイヤーやレンタカー、迎えの車に乗車するまで空港関係者等が付いてくるとの話もありましたが、全く誰も付いてくることはありません。

私はハイヤーを申込んでいましたが、公共交通機関を利用しても誰にも気づかれません。

中国便が緩和されたからかもしれませんが、他の地域から帰国した人との区別ってどうしているのか疑問が残ります。また、隔離についても自主隔離ですので、各自がどこまで厳密に隔離をしているかは分かりませんので、一抹の不安は残る措置かなと感じます。

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