新幹線でわかる中国が超えられない壁

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中国・上海で約3ヶ月間の出張の間、高鉄(日本の新幹線)に乗車する機会が結構ありました。

雰囲気は日本の新幹線と同じですが、乗車していると日本と異なる点に気が付くことも多いです。

中国・和諧号から始まった高速鉄道

中国の高速鉄道は2007年に開通。2017年時点では、総延長は25,000キロに達し旅客輸送量は17億1,300万人に達したと言われています。

利用すると確かに便利です。走行速度も速い時は300キロを超えることもあり、高鉄のお陰で経済圏が拡大しています。上海を中心に考えてみると、高鉄で2時間前後で行くことが可能な蘇州・南京、杭州、寧波等までを結ぶ一大経済圏が成立しています。

移動時間については、中国人の感覚は日本人とは少し異なります。広大な国土を移動する手段として、高鉄が開通する前まではバス移動がベースとなり、5~6時間程度の距離は遠いと考えないようです。

今までバスで3時間掛かっていた場所が高鉄で1時間弱で行くことが出来る時代になり、高鉄で2~3時間程度の移動は遠くへ行くと言う感覚では無いようです。

中国の高鉄に乗車してみて

車内はビジネス席もあるようですが、基本的には1等席と2等席になります。

1等席
車内の雰囲気
1等席
和諧号
  • ビジネス席・・・1列+2列
  • 1等席・・・・・ 2列+2列
  • 2等席・・・・・ 2列+3列

ビジネス席に乗車することはありませんでしたが、1等席と2等席は利用しました。席の配列だけみれば日本の新幹線と変わりません。1等席が日本の新幹線のグリーン車に相当すると思います。

日本との決定的な違い

高鉄を何回か利用して、ハード面とソフト面の両方で日本の新幹線との決定的な違いを発見しました。これは新幹線(高鉄)に限らず中国で生活すると多くの場面で感じることです。どちらが良いかは個人的な感じた方もあるので言い切れませんが、クオリティで大きな差があることは間違いありません。

  • 車内のメンテナンスが出来ていない
  • ゴミが多い
  • トイレが汚い
  • アナウンスがうるさい

圧倒的に社内環境は日本が良いです。座席、テーブル、壁、天井、連結部等、どの場所も汚れや不具合があります。全く同じようなハードでも、日頃のメンテナンス次第で全く異なった印象を受ける事になります。

そして、ゴミが目立ちますしトイレの汚れも目立ちます。私がトイレを利用した時は、前の方が流していなかったため利用せずに直ぐに扉を閉じました。

全般的に中国クオリティを感じる車内です。逆に日本の素晴らしいサービスに改めて気が付くことになりました。

中国が超えられない壁

この誇らしい日本クオリティは直ぐに真似が出来るものではなく、ホテルやレストラン、駅や空港で当たり前のように提供している日本人のホスピタリティは来日した外国人が驚くことは良く聞く話です。

中国の経済発展は目覚ましいものがありますが、ソフト面においては正直、5年10年で日本に追いつくことは出来ないはずです。

いくら速度が速くて総延長があっても、日本の新幹線を超えることは難しいでしょう。

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