一進一退の日中関係

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2023年、3年ぶりにインバウンドが活況になり街は多くの訪日外国人で溢れている。しかし、訪問客の増加は場所によっては、オーバーツーリズムで公共交通機関が対応出来ず地元住民の移動を妨げたり、ゴミのポイ捨て、さらには観光客自体の満足感を著しく低下させるなど、負の影響をもたらしている。

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中国人ツアー客

2019年の中国からの訪日客は、国・地域別で最も多かったが、2020年以降、ゼロコロナ政策で中国人の海外渡航は制限されて大幅に減少していた中、2023年8月、中国から日本への団体旅行が解禁された。

しかしながら、東京電力福島第一原発の処理水の問題や、中国人観光客を誘致したい他の国がビザ不要にするなどの動きがあったり、そもそもの定期便の数がコロナ禍前の半数程度など、様々な要因が重なり思ったほど延びていない。

今回、東京電力の処理水で中国側は強い非難を繰り返していて、一部では、日本製品の不買運動に発展した。これを聞いて思い出すのは、2010年の尖閣諸島問題の際の大規模な反日デモだ。

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本音はどこに

日本側の報道を見ていると、概ね内容は同じで、一定の力が加えられて日本批判が繰り広げられていると言った内容である。どこに軸足を置いて物事を考えるかで全く変わる訳で、日本から見れば理解できない施策ても、中国では支持される場合もあるので、この点について議論しても相容れない事だと思う。

以前、短期間だが中国に滞在していた。店や仕事関係で接する一般の方の中で、日本側の報道のような事を見たりすることはなかった。大手メディアで報道されると中国全体、中国人全員が日本批判をしているように観てとれるので、この辺りは落ち着いて判断する必要があるかなと思う。

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最近の関係

今年は、1978年に締結された日中平和友好条約から45年である。11月に行われたAPECでは約1年ぶりの日中首脳会談、さらに公明党は北京へ訪中団を派遣するなど明るい話題もある。両国間には、様々な懸案事項もあるが、対話の扉は是非とも開いておいてもらいたい。もちろん、体制の違いはあるが経済的相互依存の関係にあるので、共存の道を進んでいくために両国は知恵を出し合うしかない。

一つの問題にフォーカスしてしまうと全体を見失いがちである。拙速で感情的な議論はせずに、何が国民にとって最善なのかの1点で向き合ってほしい。

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