進み続ける中国のネット事情!

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日本でもSNSは生活に必須なツールで「LINE」は日常生活では欠かせないツールで、「Twitter」「FB」「インスタ」などビジネスツールとしても力を発揮している。

中国は一体どうなのか?

中国では「Weibo」と「Wechat」が圧倒的なシェアで、Weiboが日本で言うTwitterで、WechatがLINEにあたりる。拡散を目的とする場合はWeiboが適したSNSとなり、友人知人など限られた範囲で行うコミュニケーションを図る場合はWechatとなる。

中国のネット事情
インターネットユーザー男女構成比

この2大SNSを分析する前に、中国のネット事情を見てみたい。
男女の利用については、男性が51.9%に対して女性が48.1%。男性が多いと言う少し意外な数字が出ているが、中国の人口は男性比率が高く、ほぼ人口比と同じ結果となっている

次に年代別ではどうか。20代の利用が最も多く21.5%で、前後の世代を入れて10代~30代で見ると約60%が利用している。40代・50代を入れると約90%弱の利用となっている。10歳未満の児童や高齢者を除くと、ほぼ全ての層で利用されているのが分かる。

インターネットユーザー年齢別構成比

続いて、利用者の収入を見てみたい。月収別では 2,001-5,000元が33.4%で、5,000 元以上の月収入が27.6%となる。逆に、月の収入が1,000元以下の割合は20.8%となっている。月収が少ないにも関わらず利用者が多いのは、若い世代(学生)の利用が高いことを示している。

インターネットユーザー月収別構成比

デバイス別のネットアクセスは、モバイルでの利用が圧倒的となっている。次いで、PC、ノートの順で、職場や学校での利用を考えると予想通りの順位である。

ネットの利用者は、中国のネットユーザー数は9.04億人で普及率は人口に対して64.5%、携帯のネットユーザー数は8.97億人。9.04億人のネットユーザーの中でモバイルでのネット利用率は99.3%。ネット利用=モバイルで利用が浮き彫りになっている。

インターネット利用者数及び普及率
モバイルでのネット利用者数及びネット利用者のモバイル利用率

利用者が増加している背景には、農村地域での増加やアクセス速度の改善等が挙げられる。そして、次々に開発されるアプリが、人々の消費を促しエンタテイメントや情報収集、友人との繋がりなど、利用者の多くのニーズを満たして、日々の生活と密着しているからと考えられる。
インターネットは、四五線級の都市や農村地区でも利用者を引き付けるようになり、特にWeChat、ショートムビ、ライブ配信、ライブコーマスなどは、利用の促進に繋がっていると言われている。

2大SNSは一体どうなのか?

2020年3月まで、中国のソーシャルネットワークもしくはソーシャルメッセージングサービスの利用者は8.96億人に達しネットユーザー全体の99.2%を占めていて、携帯電話でのユーザーは8.90億人に達し携帯ネットユーザーの99.2%を占めている。つまり、SNSサービスを利用するためにネットに接続していると言い換えることが出来る。

  • WeChat(微信・ウィーチャット) 85.1%
  • QQ 47.6%
  • Sina Weibo(新浪微博・シナウェイボー) 42.5%

インスタントメッセージと言われるWechatは引き続き増加していて、重要な点は次第にコミュニケーションプラットフォームからサービスプラットフォームに変化していることである。そして、既に中国社会でのデジタル化生活の基礎的なプラットフォームとなったとまで言われている。

企業側からすると、日々進化する技術のお陰もあり、日常業務から、データ共有、距離や国に関係なくコミュニケーションが取れる等、企業活動の効率化を図ることが出来て、今では企業や業界のモデルチェンジに繋がっていると言われている。

SNSとの向き合い方

ここで意識したいポイントは、毎年、利用者が増加して新しいサービスや利用方法も生まれ常に進化し続けていることです。つまり、去年していたことと同じことをしていることが正解とは限らなくなっていることです。

日本の企業や自治体の中では、「数年前からWeiboに取り組んでいる」と良く耳にする。取り組むこと自体は素晴らしいことではあるが、実はどう取り組んでいるかが重要となってきている。つまり、開設することがゴールではなく、新しいサービスが生まれればそれを理解して、さらには利用者の流行りをキャッチアップして、自分達の運用を変更していく。これが出来て初めて効果的効率的な運用に繋がる。
この運用には、専門的な知識や中国のトレンドに敏感である必要もあるので、なかなか社内や自前で人をアサインして運用するのは難しいのではないだろうか。特に、Weibo に関して言えば日本語表記が無いので余計にハードルが高い。

以前、日本のある企業のデジタル担当が「公式SNSを始めると地獄が始まるから手を付けていない」と言っていたのを思い出す。理由は、1日中、担当者が張り付かなくてはいけなくなり、運用を誤ると炎上の原因ともなるためである。しかし、日本以上にSNS文化が根差している中国では絶対に無視出来ないツールであるので、だからこそ素人が手を出さずプロにお任せするのが費用対効果からも得策ではないだろうか。

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