2021年、新しい年が始まった矢先、東京都を中心にした神奈川・千葉・埼玉・栃木の首都圏と愛知・岐阜・大阪・京都・兵庫・福岡で2月7日までの約1ヶ月間に渡る2回目の緊急事態宣言が発出されました。
緊急事態宣でお願いする対策の考え方
内閣官房の発表では次の通りです。
- 今回の緊急事態宣言は、社会経済活動を幅広く止めるのではなく、感染リスクの高い場面に絞って、効果的・重点的な対策を徹底します。
- 具体的には、飲食を伴うものを中心として対策を講じます。そのため、飲食につながる人の流れを制限する、飲食店に対する営業時間短縮要請、外出自粛の要請、テレワークの徹底などをお願いします。
発出当初は、20時以降の外出自粛が強調されていたので、国民の間で誤解もあったようですが、基本的には日中を含めて不要不急の外出を控えることをはじめとした以下の取組が求められています。
(1)外出・移動の自粛
(2)制限等の要件を満たしてのイベントなどの開催
(3)業種別ガイドラインを遵守した施設の使用
(4)テレワーク
実際の街の様子
2月7日までの緊急事態宣言でしたが、先日、菅首相から栃木県を除く都府県で3月7日までの延長が発表されました。
1月上旬には2000人を超えていた東京の新規感染者数ですが、緊急事態宣言後は俄かに信じ難い位に減ってきていて500人を下回る日も出てきています。
本当に減ってきているのでしょうか?
実際、日中、街中を歩くと著しく人が減っているとは思えない人出です。各種キャリアが実施した人出の調査では、東京をはじめ各地点で増えていることが伺えます。
そんな中、神奈川県では、感染経路や濃厚接触者を調べる「積極的疫学調査」の対象について、9日から県内全域で大幅に縮小すると発表しました。
感染が疑わしい濃厚接触者の追わない訳ですので、減少に転じるのも当然な気もします。
外出・移動の自粛はどこまで守られている!?
もう1点、感染者数の減少が腑に落ちないことがあります。それは「移動」です。
報道では、JRや航空各社は軒並み赤字転落と言われております。実際、人気がない空港や駅のホームも映し出されたりしています。
私は、緊急事態宣言が発出される前の年末に東北新幹線を利用、1月以降は2度ほど東京から大阪への夜行バスを利用しましたが、どちらもかなり混雑していて、バスにいたっては満席です。
一方、大阪から東京へは新幹線を利用しましたが、確かに利用者はほぼ居ない状況でした。
リモートワークの推進で出張利用が大幅に減少しているとは思いますが、意外に時間や路線、喉痛手段によっては人が多い場合もあるのではと思います。
どうしても一番分かり易いので新規感染者数に一喜一憂して報道もこの数字ばかりを追いかけていますが、調査の基準次第で数字はどうにでも出来てしまいます。
コロナが流行して感染者数が増加して減少しての時期を経験してくると、自分の目で見て体験した街の様子と発表される数字との乖離に疑問が出てくると思います。
発表される内容は参考にしつつも、自分自身に判断する基準を創って、右往左往せずに自己防衛することが大事ではないでしょうか。
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