ゴーアラウンドやダイバートって何か知っていますか?
普段、普通に飛行機を利用していますが、たまに出発や到着が遅れたりして、その後のスケジュール調整に苦労したことがあります。
ただ、日本のエアラインの場合は定時運行率が高いのでそれほど気にして利用しないと思います。大雪や台風などの悪天候の時は仕方ありませんが、、、。
ただし、LCCを利用する際は大いに気にするかもしれません。場合によっては、欠航になって振替輸送が無かったりする場合もあります。とは言え、LCCも最近では、この辺りも含めて結構選択肢の1つとして受け入れられてきたとは思います。
今回、バンコクー香港間で貴重なゴーアラウンド2回と初ダイバートを経験しましたのでご紹介します。
- ゴーアラウンド・・・航空機が着陸進入時に、何らかの理由で安全な着陸ができないとパイロットが判断して、着陸をやり直すために再び上昇すること。着陸復行。
- ダイバート・・・・・航空機の運航において、当初の目的地以外の空港などに着陸すること。ダイバージョン (diversion)・代替着陸・目的地外着陸とも呼ぶ。
20年以上前にゴーアラウンドは1度だけ経験したことがありましたが、2回連続でゴーアラウンドしてのダイバートは初めてです。
ゴーアラウンド1回目
今回は、香港航空を利用して香港トランスファー(トランジット)の成田ーバンコクで往復。帰国する際の体験です。
帰国便はスワンナプームAM2時発、約2時間50分ほどの飛行時間で予定は香港時間の朝6時着のフライトです。
順調に飛行して着陸のアナウンスがあり、少し揺れを感じる程度です。外を見ると滑走路のアスファルトも見えて、まさに今着陸すると言う時、エンジンの轟音とともに機体はどんどん上昇していきました。
あれ!?と思い周囲を見ると、窓から外を眺めている方が多かったですが特に何のリアクションもありません。
暫くすると機長から「強風のため着陸できませんでした。15分後に着陸いたします。ご迷惑お掛けして申し訳ございません。お詫びいたします」とアナウンスがありました。(アナウンスは英語と中国語だけでした)
ゴーラウンド2回目
約15分後。外の景色は先ほどを同じです。少し揺れているのも同じです。アスファルトも見えてきました。
先ほど同様に、ようやく着陸だと思った瞬間、再びエンジンの轟音とともに機体は上昇。見る見るうちに香港国際空港は小さく遠ざかっていきます。
暫く上昇を続けて、そろそろアナウンスかなと思いましたが特に何もありません。嫌な予感がしてきました。日本国内ならまだしも、香港の場合はどこに行き先を変更するんだろう?考えられるのは、マカオか深センしか思い浮かびませんでした。
機長から「香港空港は強風のため着陸出来ないので、深センの空港に着陸します」とアナウンスが入りました。
今、この時期(2020年2月末)は、中国で発生した新型コロナが世界的に拡がり始めている時期で、香港・台湾・中国から日本へ帰国すると面倒な状況でした。
深セン空港へダイバート!
2回目のゴーアラウンドから30分位です。窓から見えるビルばかりの景色は、先ほどとは明らかに異なります。そして、予定より約1時間遅れで無事に着陸成功。外は綺麗な朝焼けが始まっておりました。
香港国際空港ならキャセイパシフィックとかHK Expressとかが目に入ってくるはずですが、飛び込んでくるのは中国南方航空やら深セン航空ばかりです。
さて、この後、一体どうなるの?
日本へのトランスファーも気になりましたが、この時期にこんな空港で降ろされても困るよ!が正直な気持ちです。今回だけは、中国入国のスタンプだけは押されたくないって強く思いました。
着陸後、機体は滑走路の脇に完全に停止。普段の光景のように荷物を取り出すして、前方に歩き始める乗客もいます。
ようやくアナウンスがあり、状況をCAに尋ねる乗客も多くいました。
周りの会話を聞いていると「もう一度香港に飛び立つので、このまま待ってください」的なこと言っているのが理解出来ました。
皆さん、様子を掴めたのか、トイレに行く人が居るくらいで機内は落ち着いています。基本的には、出来る事が何もないので、座っているしかないです。
自分的には、この2020年2月に中国への入国が無くなっただけでも良かったです。
次は、いつ香港に向けて離陸するのか?そして、日本へ帰れるのか?
不安は浮かびますが、解決する術はありません。
ただただ、窮屈な機内で時が過ぎるのを待つだけです。
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