機内に缶詰!
強風のため香港国際空港に着陸出来ず、中国・深センへ行先変更して着陸してから数十分が経過。
すっかり外は明るくなっています。窓をのぞけば、滑走路から大空へ飛び立つ飛行機が目に入ってきます。
乗客の内訳ですが、バンコクー香港間のフライトなのでタイ人、中国人、そして日本人が多いと思われる中、若干名の欧米人もいました。
意外ですが、時間が経過してもCAに怒鳴ったり喧嘩したりする人も居らず、機内はいたって静かです。
着陸後1時間くらいでしょか。CAが希望する乗客に対して水を配布し始めました。コロナの影響と思われますが、香港航空は2月19日から機内食を取りやめています。喉も乾いてきますので、水とは言え大変に有難いです。
本来であれば、約3時間で香港へ到着しているはずですが既に5時間以上も機内に閉じ込められていました。トランスファー出来ない乗客も居るかもしれない中で、CAに対してクレームを言う乗客が居ないことが素晴らしいことです。
そろそろ6時間経過する頃、静かな機内に機長から「あと30分ほどで香港に向けて離陸する」とアナウンスが入りました。
香港に向けて再出発!
中国・深センにダイバートして約2時間。ようやく再出発となりました。
香港空港周辺の強風が収まっているのか不安ですが、窓の外では空港職員の方が手を振っていました。
深センー香港は、直線で100キロ程度ですので、離陸後は直ぐに着陸です。数時間前に見えた景色が眼下に広がっています。そして、前と同じように揺れています。その瞬間、ドンと地上と接地しました。ようやく香港に到着です。
拍手でも起こるかなと思っていましたが何も起こらりません。
時計は、香港時間の朝8:15。諦めていた成田行きの便に間に合うかもしれない時間です。
駆け込みで成田便へ
順番に機内から降りてタラップを渡ると、香港空港の職員の方が「To Narita」のボードを持って立っていました。
「右手に行って急いでください。まだ間に合いますので」とのこと。
ターミナル間を移動する無人列車に乗りトランスファーデスクへ向かいます。時期的なこともあり、一人一人の検温が行われて問題無ければ荷物チェックでした。
無事にチケットと荷物のチェックも終わり、再びターミナル間を移動している無人列車に乗車して搭乗ゲートへ。
残念ながら、一緒に搭乗していた欧米の方は間に合わなかったようで、香港航空の職員と今後について相談していました。
私が搭乗する成田便は9:15分。ファイナルコールが流れていましたが無事に搭乗です。もう少し深セン出発が遅れていたら間に合わなかったことでしょう。
日本のエアラインのように、1日に何便も運行していないので振替がいつになるかも分かりませんし、あまり長い時間を香港の空港で過ごすのも、コロナ禍の今の時期は避けたいです。結果的に直ぐにトランスファー出来て不幸中の幸いといった感じでした。
今回は、海外ー海外間でのゴーアラウンドとダイバートの貴重な経験でした。このような場合、正直、我々乗客に出来ることは何も無いので、その後の対応力が問われます。
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