私は、普段は広告の仕事をしているため街を歩いていると意識的に広告を見てしまいます。そもそも日本は街中に看板が溢れ過ぎていると感じていますが、これが駅となると少し酷いです。
圧巻! 駅の溢れる案内板や広告!
日本の駅に設置してある案内板って物凄く分かり辛いのでは?と感じています。
そもそも、出口や乗り換え、行き先等を表示する案内板に必要な要素って何でしょうか?
- 遠くから見える
- 文字を読むというより、見て理解出来る表現
- 最低限の文字数で、より多くの情報を正確に伝える
- 英語の表記
- 色弱の方に配慮している
- 駅や土地が変わっても変わらない表現の統一感
特に、私が生活している首都圏(東京)は2020年の東京オリンピック・パラリンピックを前にして駅構内やホーム、地下通路など、様々な箇所で工事をしております。
来日する外国人や駅を利用する全ての人に対してより分かり易く、より見やすくしているのだと思います。
ただ、日本語(平仮名や漢字)を理解していて、一瞬見ただけで大凡を理解出来る人達には良いのかも知れませんが、日本語が読めない人たちにとっては全く分かり辛いサインだと感じています。
そして何より、案内板が多過ぎます。
意識して新宿駅や東京駅を歩いてみると分かりますが、ありとあらゆる箇所に案内板や広告が溢れています。(これで仕事が生まれてお金が回っているので良い事なのかもしれませんが)
至る所に溢れる案内板は日本人は読めるから良いですが、初めて来日した人や日本語が読めない人にとっては同じ情報かどうか判別出来ない訳で、親切心で設置している案内板が、逆に判断を遅らせていると可能性もあるのではないでしょうか。
東京駅の地下コンコースの案内板
例えば、こちらの案内板はいかがでしょうか。東京駅の地下の状況です。
いかがでしょうか。壁や床に広告や案内板が溢れています。
シンプル! 明瞭!! モスクワメトロの案内板!
最近、3年ぶりにモスクワへ行きました。
モスクワメトロは、言葉が理解出来なくても非常に分かり易い案内板となっています。最初は文字が読めないので戸惑いますが、案内板の法則を理解すると非常に分かり易いです。
そして、駅の造りにも特長があり、多くの駅で一方通行が実施されています。平日は、かなりの方が利用して大混雑していますが、一方通行のため人を避けながら歩く必要が無いため駅構内を歩くストレスをあまり感じません。
さらに、情報が溢れていないので駅全体がスッキリしています。逆に言うと、何を見れば良いのか直ぐに分かります。
広告って、制作している時はミリ単位で気を使ってデザインしますが、様々な国の人が見て判断する物は、日本人だけでデザインするのではなく色んな方の意見を聞く事も大切ではないでしょうか。
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